
令和6年、埼玉県八潮市において道路陥没事故が発生しました。
突然の地面の沈下は歩行者や車両に大きな危険を及ぼし、改めて都市インフラの安全性が問われる出来事となりました。
この事故を受け、東京都では直ちに、都内の下水道管に関する緊急点検と補修作業を実施しています。
まず、1月30日までに、国道および都道の下に敷設された下水道管の上部路面 約1,200kmを緊急巡視。
とくに、万が一陥没が起きた際に影響の大きい主要幹線道路を中心に、安全性の確認を行い、
現時点での異常がないことを確認しました。
しかし、本当に重要なのは「異常が起きてから」ではなく、「起きる前に」どう備えるかです。
今後のステップとして、以下のようなよりリスクの高い管路に対する精密調査を行います。
- 内径2m以上で、大規模な下水処理場に接続する管路(約19km)
- 腐食などの懸念が高い材質による、老朽化の進行が見込まれる管路(約24km)
これらの管路については、内部の目視点検や、路面下の空洞調査を段階的に実施し、
必要に応じて速やかな補修に取りかかる予定です。
下水道は私たちの暮らしに欠かせない存在であると同時に、
その多くが「地中にあり、ふだんは意識されないインフラ」です。
だからこそ、行政としては常に“先手の対応”が求められます。
都議会自民党としても、都市の安全は見えない部分こそが基盤であるとの認識のもと、
こうした緊急点検・補修に必要な予算措置、技術導入、人的対応などを重視し、
持続可能で安全な都市インフラの整備に引き続き取り組んでまいります。
皆さまが日々安心して歩き、移動できる東京の足元を、
これからも着実に支えていきます。