近年、SNSを通じた「闇バイト」への勧誘が社会問題化しています。
匿名性を悪用した犯罪実行者の募集は、特に若年層に深刻な影響を及ぼしており、
東京都としても、この問題に対して強い危機感を持っています。
犯罪の温床となりかねないSNS上の情報を早期に検知し、被害を未然に防ぐため、
都ではAIを活用したモニタリングツールの導入に着手しました。
このツールにより、SNS上に投稿される犯罪実行者募集情報を24時間自動で収集・分析し、
悪質な情報の早期発見と対応を可能にします。
犯罪の芽を見逃さず、拡大を防ぐことが狙いです。
また、地域社会の防犯力を高めるため、防犯カメラの新設や更新に対する補助制度も拡充しました。
これまでも町会・自治会・商店街などによる自主的な防犯カメラ設置を支援してきましたが、
今回、補助率を引き上げ、より多くの地域が導入しやすい仕組みを整えました。
地域の目とテクノロジーの力を組み合わせ、犯罪を抑止する環境づくりを推進していきます。
さらに、若年層へのアプローチも重視しています。
闇バイトの危険性を正しく理解してもらうため、
啓発用の漫画コンテンツの制作や、SNS広告による注意喚起キャンペーンも展開します。
若者自身が「自分は大丈夫」と思い込んでしまうリスクを減らし、
軽い気持ちで加担してしまうことを防ぐためには、
わかりやすく、身近なメディアを活用した啓発活動が不可欠です。
都議会自民党としても、闇バイト問題を社会全体で撲滅するために、
AI技術の活用、地域防犯力の強化、若年層への啓発――
あらゆる手段を総動員して取り組んでまいります。
都民の皆さま一人ひとりの安心と安全を守るために。
これからも、現場の課題に即した実効性ある対策を推進していきます。
